2021.07.30【SNSが熱い!】ベトナムでのインフルエンサーマーケティングの実態
ベトナムでプロモーション活動を行う際には、「Googleの広告?」「Facebook広告?」このように、日本とベトナムではインターネット広告の市場が異なるため、どのようにプロモーション活動を行えばいいか悩まれる方もいることでしょう。
ベトナム人のスマホ普及率は53%にまで普及しており、インターネットを駆使したマーケティング戦略が非常に重要です。
ベトナムでのプロモーション活動に、大きな影響を与えているのがインフルエンサー(影響を与える人)の存在です。
そこで本記事では、ベトナムでプロモーション活動を行うなら絶対に知っておきたい、インフルエンサーマーケティングの実態についてご紹介します。
そもそもインフルエンサーマーケティングとは?
そもそもインフルエンサーの定義、インフルエンサーを使ったマーケティングとは何でしょうか?
インフルエンサーを直訳すると「影響を与える人」という事になり、ネット上で発言や行動をすると、世の中に影響を与える人のことを言います。
日本で言うと、芸能人や歌手などが挙げられます。
しかし、時代は変わり、現代でインフルエンサーは一般人でもなることができて、芸能人以上に影響力をもつインフルエンサーがネット上で有名になってきています。
ベトナムも同様に、SNSで大きな影響力をもつ一般人が増えてきており、そのような人をまとめてインフルエンサーと定義します。
では、そのインフルエンサーを活用したマーケティング手法というのはどのようなものなのでしょうか?
インフルエンサーはSNS(FacebookやInstagram)で10万〜100万人ものフォロワーを持っています。
SNSのユーザーはインフルエンサーをフォローする事により、その人の写真や意見、生活を見ることができてテレビ媒体よりも非常に近い位置で関わることが可能です。
インフルエンサーを用いたマーケティングを行うとなると、そのインフルエンサーに自社の商品を紹介してもらい、フォロワーに対してダイレクトにプロモーションを行うことが可能です。
SNSのユーザーは「あの人が使っている商品なら間違いない!」「あの人に近づきたいから買ってみよう!」などの購買意欲に駆られて、インターネット広告よりも購買率が非常に高いことが特徴でもあります。
ベトナムでインフルエンサーマーケティングを行うメリット
ベトナムでインフルエンサーマーケティングを行うと非常に効果のあるプロモーション活動を行うことが可能です。
理由としては以下の5つが挙げられます。
スマホの普及率が高い ユーザーがSNSに集中している 購入率が非常に高い ターゲットにアプローチしやすい 費用対効果が大きい スマホの普及率が高い
まず第一に、東南アジアに位置するベトナムなので、あまりスマホが普及していないイメージですが、ベトナムではスマホの普及率が高いことが挙げられます。
このデータによると、生産年齢人口における使用デバイスの割合を見て見ると、72%もの人がスマートフォンを所有していることが分かりました。
また、スマートフォンでインターネットを使用している一日の平均時間は2.5時間となっています。
つまり、ベトナムでインターネット広告を行う場合は、スマートフォンユーザーへのアプローチが不可欠となっています。
ユーザーがSNSに集中している
次に、ベトナムではスマホユーザーのほとんどがSNS(FacebookやInstagram)に集中していることが挙げられます。
出典:DIGITAL 2019 SPOTLIGHT: ECOMMERCE IN VIETNAM
こちらのデータによると、スマホユーザーの約64%の人がSNSを利用していることが分かります。
ベトナムでは若い年齢の人口が非常に多いため、64%のうち65%が18~34歳の若者層が占めています。
出典:DIGITAL 2019 SPOTLIGHT: ECOMMERCE IN VIETNAM
どのSNSにユーザーが集中しているかというと、youtube、Facebookが95%と大きな割合を占めており、次にベトナムで人気のチャットアプリZalo、Instagramと続いています。
最近では、高速通信の普及によりYoutubeのユーザー数が増加傾向にあり、インフルエンサーも主に、youtubeで活躍しています。
ベトナムでマーケティングを行う際には、このようなSNSを通じてのプロモーションが効果を発揮することが分かります。
購入率が非常に高い
インフルエンサーが商品をPRすると、ユーザーの購入率が非常に高いです。
出典:Influences Of Key Opinion Leaders Toward Vietnamese Online Population
1,100人のベトナム人を対象とした「SNSインフルエンサーの影響力調査結果」によると、インフルエンサーのプロモーションを見た後に、商品を購入したことがあるかという質問に対して、72%の人が「はい」と答えました。
インフルエンサーとファンの距離は非常に近く、非常に強い信頼をインフルエンサーに対してファンは持っています。
企業が商品のプロモーションを行うのでなく、あくまでインフルエンサーが自由に動画や文章などのコンテンツを作りPRするので、よりファンの気持ちに寄り添ったPR活動が可能となります。
ターゲットにアプローチしやすい
テレビ広告やインターネット広告では、不特定多数の人にアプローチしターゲットに対してピンポイントでアプローチすることは非常に難しいです。
しかし、インフルエンサーには共通の趣味や同じ年齢層のフォロワーを抱えている場合が非常に多いです。
例えばベトナムで超人気のインフルエンサーである、@mienguyen は約1000万人ものフォロワーをInstagramで抱えており、20代の女性に人気です。
ベトナムにはこのようなインフルエンサーが非常に多く、インフルエンサーの投稿内容や、フォロワーをリサーチする事で、どのようなPR戦略を行えばいいのか、どのインフルエンサーを活用するのがいいかが明確になります。
つまり、インフルエンサーを活用すると、商品のターゲットに対して精度の高い広告を行うことが可能です。
費用対効果が大きい
インフルエンサーマーケティングの特徴として拡散力が非常に高いことが挙げられます。
例えばFacebookでは「いいね」や「シェア」機能があり、ユーザーがいいねを行うと、他のユーザーにシェアされます。
一般的なテレビ広告やGoogleなどのインターネット広告では、制作費にコストがかかったり、長期的な出費がデメリットです。
しかし、SNSでインフルエンサーマーケティングを行うと、「フォロワー数×1~5円」でPR活動を行ってくれます。
さらに、冒頭でもお伝えしたようにSNSは拡散力が非常に高いので、広告費以上の認知拡大も狙うことができます。
例えば、インフルエンサーの広告を通じて購入したユーザーはSNSを通じて、「誰かに自慢したい」などの欲求に駆られて、さらに拡散してくれる可能性も高いです。
つまり、インフルエンサー広告は、費用を最小限に抑えることができてかつ、広告の効果は無限大にあるという事です。
まとめ
ベトナムではスマホの普及率が非常に高くその中でもSNSを利用しているユーザーが非常に多いです。
SNSを活用したインフルエンサーマーケティングは、ターゲットの購買意欲を最大限まで高め、さらに認知の拡大にも繋がり、現代のPR活動には欠かせないものとなっています。